ついにニコ動プレミアムが会員数200万人を割った
ITmediaの記事によると、ニコ動プレミアムの会員数が200万人を割ったようです。
この記事で目に入るのは、プレミアム会員数のグラフですね。
250万を天井にして、ゆるやかな減少傾向に見えますね。
しかし、これはITmediaの作成したいわゆる「ダメグラフ」のせいです。
このグラフは、250万会員に届いた2015年9月までは年単位なのですが、途中からいきなりクオータ単位に変わっているので、急激に伸びてゆるやかに減少しているように見えるのです。
意図的なものでは無いと思いますので、実態を把握するために、グラフを年次で作り直すとこうなります。
250万会員に向けて伸びていたペースよりも、現在の減少幅が大きいことがよくわかります。
サブスクリプションサービスのライフサイクル
サブスクリプションサービスの会員数が減少するというのは、ある意味宿命であって、特別なことではありません。
あるタイミングで成長が止まり、ゆるやかな減少トレンドに入ることが一般的です。
入会する人とやめる人が同数で会員数は横ばいになるので、減少トレンドに入ったということは、退会が増えているということを意味しています。
サブスクリプションサービスが減少トレンドに転じたときに、取りうる選択肢は3つあります。
- 退会を止める
- 会員単価を上げる
- コストを削減する
解約は面倒な手続きで忘れがちなので、減少トレンドに入ったとしても、ゆるやかに減少するのが一般的です。
明確な減少トレンドに入ったサブスクリプションサービスは、ライフサイクルに逆らわず、現状維持を目標にするのがセオリーです。
ニコニコの復活はハードなチャレンジ
「よりサービスを向上させ、新規会員を増やす」という選択肢もあるように思えます。
しかし、すでに減少トレンドに入ってしまったタイミングでは、現実的な選択肢ではありません。
ニコ動プレミアム会員の急激な減少には、ユーザーの意思が見え隠れします。
今のペースのまま行くと、2019年3月末のプレミアム会員数は、180万人を割っていてもおかしくありません。
カドカワは、2019年3月末時点でのプレミアム会員数を201万人と予測しています。
ここから反転させるのは、かなりハードなチャレンジですが、どのような打ち手を繰り出してくるのでしょうか。
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